「イクちゃん」普及策を議論 母親と企業が意見交換
企業や小売店が親子連れを優待する広島県の「子育て応援イクちゃんサービス」の普及に向け、子育て中の母親とサービスに参加する企業の意見交換会が8日、広島市中区であった。 サービスへの参加店舗は、デパートや飲食店など3265店で、県の子育て支援キャラクター「イクちゃん」のステッカーが目印。12歳以下の子どもを連れていれば、商品の割引などの特典を受けられる。 意見交換会には、31社の担当者42人と県の募集に応じた母親19人が参加。母親からは「子どもの面倒を見てくれると助かる」「ステッカーを張っているのにサービスが徹底されていない店もある」などの意見が出た。各企業は「遠慮なくサービスを利用し、店の評判を口コミで広めてほしい」と求めた。 県は今秋、県東部でも意見交換会を開く。呉市の主婦井上朋子さん(30)は「企業に直接、声が届いてうれしい」。東急ハンズ広島店の土田昌彦管理課長(50)は「割引など物理的なサービスにこだわらず、まず親子連れを温かく迎える接遇の基本を徹底したい」と話していた。(加納亜弥) (2010.7.9)
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