「イクちゃん」3000店突破 広島県内 利用者へのPRが課題
広島県内の企業や小売店が親子連れを優待する「子育て応援イクちゃんサービス」の参加店舗数が、開始から3年で3千店を超えた。県や経済6団体などでつくる「こども未来づくり・ひろしま応援隊」が2007年から呼び掛けてきた。一方で利用者に対するPR不足を指摘する声もある。 参加店舗はデパートやコンビニエンスストア、飲食店など3044店(11日現在)。県の子育て支援キャラクター「イクちゃん」のステッカーが目印だ。12歳以下の子どもを連れていれば商品の割引やポイント加算、ドリンク無料などの特典が受けられる。ベビーシッターを配置したり、キッズスペースを設けたりする店舗もある。 写真館「大進創寫舘(そうしゃかん)」(広島市中区)は、県内9店舗で無料の紙おむつやガーゼを常備。特にお宮参りの撮影時に重宝されるといい、「安心して来店してもらいたい」と話す。 セブン―イレブン・ジャパン(東京)は「主婦層に気軽に寄っていただけるきっかけに」との狙いから、県内391店舗でミルク用のお湯を提供する。 一方、サービス自体の浸透はもうひとつ。ひろしま応援隊は09年度、母親と企業の意見交換会を4回開催。母親からは「サービスを知らない人たちが多く、もったいない」との意見が相次いだ。 県こども家庭課は「サービスを周知する方法に知恵を絞りたい」と説明する。加盟店や特典は応援隊ホームページで検索できる。http://www.yumezaidan.or.jp/ouentai/(加納亜弥) (2010.3.16)
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