中国新聞


子育て手当 山口県上関町が独自支給へ
3〜5歳3万6000円 来年2月にも開始


 国の「子育て応援特別手当」の支給停止を受け、山口県上関町は国の当初基準に沿い町独自で支給する方針を決めた。11日に開会する町議会定例会に関連の一般会計補正予算案を提案する。県こども未来課によると、県内の独自支給は同町だけ。

 3〜5歳が対象で1人当たり3万6千円。対象者は現在のところ、36世帯の約39人で予算総額は約140万円。全額国費負担だったが、一般財源の予備費から振り替える。予算案が可決されれば今月下旬ごろから対象者に申請用紙を発送し、来年2月にも支給を始める方針でいる。

 町民生課は「定住対策の一環として子育て支援に力を入れているため、継続が必要と判断した」としている。

 県によると、国が予定していた支給に伴う県内市町の執行済み事務費は、臨時職員の賃金などで計80万円。システム改修など業者との契約料金は計460万円になっている。(久保田剛)

(2009.12.2)

【関連記事】
子育て応援手当、「独自支給せず」8割 中国地方110市町村 (2009.10.19)
三次市、独自に対象追加 国の「子育て応援特別手当」 (2009.10.1)
2歳児までに特別手当 岡山県矢掛町が独自制度 (2009.7.23)



子育てのページTOPへ