中国新聞


食農教育プラン初作成
JA三次 地産地消や都市交流


 JA三次は、食を支える農の役割を学校や地域に伝える「食農教育プラン」を初めて作成した。農業を通じた地域活性化や次代の担い手づくりを目指し、体験学習や地産地消の促進、都市との交流などを盛り込んでいる。

 新年度からの四カ年計画。三次市とも連携を進め、市民が農業に触れるきっかけづくり▽学校での農業体験学習▽地産地消の拡大▽食文化伝承▽都市と農村の交流―の五点を掲げている。

 小中学校では市教委と連携し、農業指導などに当たる人材を「アグリティーチャー」として新たに登録、各校に派遣。高校を対象にした農業職場体験も呼び掛ける。このほか、給食の地元食材使用割合の引き上げを進める市教委の事業を後押しする。

 農業に触れるきっかけづくりとして、農業の話題を伝えるケーブルテレビ向け情報番組を四月から放送。一部地域で行ってきた伝統食を学ぶ「味の研究会」を市内全域に広げるなど、食文化の伝承事業も本格化させる。

 都市との交流では、生産者と交流する地産地消食べ歩きツアーを企画。広島市内で運営するアンテナショップでの消費者アンケートも予定している。

 新田靖専務は「地域と一体になって、次代の元気なまちづくりを進めたい」としている。(見田崇志)

(2009.3.25)

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