医師ら確保 離職も防ぐ 設置1年 徳山医師会病院 周南市の徳山医師会病院にある院内保育園「ひだまり」の利用者が、増加している。結婚、出産などで職場を離れた医師や看護師らの復帰を促すため昨年二月に設置。実際、医師や看護師ら四人のスタッフの確保にもつながった。 病院や関連施設の職員を対象に、ゼロ歳児から就学前の六歳児までを受け入れている。一日当たりの平均在園児数は短時間の一時的な受け入れも含め九月から十一―十四人に増加。当初見込みの二、三倍に当たる。 開園後、産休、育休明けだった循環器内科の医師一人、放射線技師一人、看護師二人の確保につながった。出産を控えた看護師の離職をとどめた例も数件あったという。 放射線技師の森松加奈子さん(28)は開園当初から長男(1)を預け、同病院に転職してきた。「安心できるし、すぐに子どもを迎えに行ける」と職場選びの上で大きな要素になったと強調した。 新年度には、一日平均の在園者数が二十人以上に膨らむ見込み。病院まで子どもの送迎をしてもらえる近隣の幼稚園と連携するなどして対応する予定だ。(鴻池尚) (2009.2.26)
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