■アンケート総集編
孫へ…今どきの祖父母から愛を込めて
「孫の友人になりたい」「厳しいお爺(じい)ちゃんを目指す」「ボランティア活動にいそしむ爺の姿を見せたい」―。昨年十二月の本紙「孫育て」アンケートで、バラエティー豊かな今どきの祖父母像≠ェ浮かび上がった。締めくくりは、自由記述欄に寄せられた孫への思いを紹介する。(西村文)
◇「『じじばか』と呼ばれないように心掛けているが、なかなかそうはいかない」(呉市・男性・57歳・孫3人)
◇「猫かわいがりはしたくない。悪いことは『ダメ!』と言って育てたい」(男性・57歳・孫なし)
◇「お爺ちゃんというより、孫の『友人』になりたい。趣味や遊びを共有できたら」(男性・59歳・孫なし)
◇「孫が生まれて成長したら、夏休みには広島に長期滞在させて、爺が元気にボランティア活動をしている姿を見せたい」(広島市西区・男性・57歳・孫なし)
◇「孫はわが家の宝。大声ではしゃぎ遊ぶ姿を見ていると、過ぎし日々を懐かしく思い出します。孫の成長の速さを見ていると、同じ速度で年老いている自分のことなど忘れてしまいます」(広島市佐伯区・男性・57歳・孫2人)
◇「子育ては、男にとっても人生の目的の半分(残り半分は仕事)であるはず。孫育ても同じく重要。国としても個人としても大切なテーマだと思う」(中区・男性・59歳・孫なし)
◇「孫が居る友達を見ていると、目の中に入れても痛くない様子。私も早く孫の顔が見たいものだと期待しています」(東区・女性・55歳・孫なし)
◇「三十三歳と三十四歳の娘が二人。仕事一筋の生活で、まだ結婚していません。こんな時代なのかなと半ばあきらめつつ、少しは孫の顔を見られる望みを持っています」(安芸高田市・女性・62歳・孫なし)
◇「甘やかしてはいけない。子どもの子育てを見ていると非常に甘い」(東広島市・男性・55歳・孫4人)
◇「娘が孫をきつい言葉でしかっているのを見るたびに、『私もこんなふうに余裕がなかったんだなあ』と自分の子育てをつくづく反省します」(庄原市・女性・57歳・孫3人)
◇「両親が厳しくて祖父母が甘い、そして家族関係がうまくいっている―というのが理想だとは思う。その辺を、いかにざっくばらんに息子夫婦と話し合えるかが課題」(広島県世羅町・女性・58歳・孫2人)
◇「自分たちの子育て時にはなかったテレビゲームや携帯電話を、どのように孫に与えるべきか分からない」(広島市安芸区・男性・59歳・孫3人)
◇「自分が、しゅうと・しゅうとめにしてほしかったこと、してほしくなかったことを思い出しながら、孫とかかわっています」(西区・女性・56歳・孫1人)
◇「経験を過信せず、いろいろな情報を取り入れ勉強する努力が大切」(福山市・女性・56歳・孫1人)
◇「ようやくつかんだ自分の時間を100%、孫のために使うのはつらい。50%の力を注げたらいいなと思っている」(三原市・女性・57歳・孫なし)
◇「昨今の青少年犯罪を見ると、私たちの世代を含めて子育ての在り方のツケがきたのか―と思う。親にも社会にも責任がある。自分たち一人一人が考え、実行していかなければ」(男性・56歳・孫なし)
※2005年12月に実施。中国地方に住む52―62歳の189人(男性100人、女性89人)が回答
|
2006.1.7