中国新聞


牛乳提供8日再開 山口県酪
14市町320校 5市町は見合わせ


 味やにおいが変だという指摘が相次ぎ、山口県内19市町501校の小中学校給食への牛乳の提供が中止されている問題で、製造元のやまぐち県酪乳業(下関市)は7日、岩国、柳井など14市町の320校で8日から牛乳の提供を再開すると発表した。

 県酪によると、役員らが7日、全19市町教委を訪れて経緯を説明し、再開日時を確認した。14市町は8日から再開するとしたが、周南、光、下松、下関、田布施の4市1町は正式な文書や詳しいデータを待つなどの理由で「判断を見合わせる」と返答したという。

 県酪の原田康典会長は会見で「供給先の児童生徒に迷惑を掛けたことを深くおわびする。今後も安全を最優先とし、安心をお届けしたい」と述べた。

 2日以降、岩国や下松など9市町の学校で「味が薄い」「においがいつもと違う」などの指摘が相次ぎ、各校は牛乳の提供をやめ、子どもにお茶の持参を要請するなどした。県酪は4日から給食用牛乳の製造を中止し、製造ラインや配達過程を調査したが、異常は見つからなかったという。(藤田龍治)

(2013.10.8)


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