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岡山県の小6、全科目平均以下38位 全国学力テスト
中3は32位 県教委「学習時間増図る」


   

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 文部科学省が27日公表した本年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果によると、県内の公立小学校6年生は、国語、算数(いずれも基礎知識を問うA、応用力のBの2科目)の全4科目で平均正答率が全国平均を下回った。公立中学校3年生は国語Aの1科目を除く3科目で全国平均を下回った。

 全4科目の平均正答率の都道府県順位は、小学6年が38位(昨年度45位)、中学3年が32位(同42位)と、改善しているものの下位からの脱却はならなかった。

 テストは昨年度の抽出方式から、本年度は全小中学校を対象とする方式に変更。公立小学校は402校の6年生1万7716人、公立中学校は163校の3年生1万6697人が参加した。

 小学6年の正答率は、国語A61・4%、国語B47・7%、算数A74・6%、算数B57・2%。全国平均を2・6〜1・2ポイント下回った。

 中学3年は、国語A76・4%、国語B66・4%、数学A62・8%、数学B40・3%。国語Aは全国平均と同率だったが、その他の3科目は1・2〜0・9ポイント下回った。

 昨年度、放課後に補充学習をした小学校は35・4%で全国平均の61・7%を大きく下回っていた。現在、家庭で学校の授業を復習している中学3年も38・7%で全国平均の48・6%を下回っていた。

 県教委は本年度、小学校約180校に放課後、保護者や教員OBを学習支援員として配置した。義務教育課は「学習時間を増やす工夫を県全体でしていきたい」としている。(永山啓一)

(2013.8.28)


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