山口では7年ぶりに復活 広島県教委は11日、小学5年と中学2年を対象にした独自の学力テスト「基礎・基本定着状況調査」を実施した。ことしは学力不足の懸念が出ている理科を初めて取り入れた。山口県教委は7年ぶりに再開させる方針。全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)と連動した独自テストの復活や科目追加が中国地方で相次ぐ。 広島県内の公立小など490校の5年約2万5600人が国語、算数、理科の3科目、公立中など244校の2年約2万3600人が国語、数学、英語、理科の4科目のテストを受けた。 昨年度の全国学力テストで、県内の中学3年の理科の平均正答率は50・2%。全国平均の51・0%を下回ったため、県教委は独自テストに理科を加えた。「誤った解答が多い問題を分析し、授業の内容を見直したい」と説明する。 自治体の独自テストは、07年度の全国学力テスト開始を機に中止が相次いだ。中国地方も06年度は全県で実施されていたが、07年度に山口、岡山、鳥取の3県教委が中止した。 しかし岡山県教委は11年度に中学1年の独自テストを復活させ、山口県教委も今秋に再開する。山口県教委は小学6年と中学3年が受ける全国学力テストとの相乗効果を見込んで小学3年〜中学2年を対象にする方針で、「学力が身に付いたかどうかを全県で分析し授業に生かしたい」と話す。(衣川圭) (2013.6.12)
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