中国新聞


下宿生の受け入れ求む
島根中央高後援会 個室確保し入学促す


 川本町などでつくる島根中央高(同町)の後援会が生徒の下宿先を探している。4人一部屋の寄宿舎生活より個室を望む中学生へ、入学を促す狙い。ほぼ満室状態の寄宿舎の代替施設確保も目指す。

 同校へ徒歩やバス、JR三江線で通え、生徒に朝夕の食事を出せる町内の民家や商店を想定。4月から町の広報誌や町商工会の会議で呼び掛けている。来春までに10人程度を受け入れてくれる下宿先確保を目指す。

 同校は2007年の開校以来、定員割れが続く。後援会は12年から町外生を増やすため、東京で説明会を開催。受験生やその親は住まいへの関心が高く「個室はないか」との声もあり、下宿先探しを決めた。

 また、同校は町外から通う生徒が増え、寄宿舎は男子が定員52人に対し、47人(4月現在)が入り満員寸前になっている。

  町内には前身の川本高時代、20軒以上の下宿先があったが、過疎、高齢化で現在はゼロになっている。後援会事務局の町まちづくり推進課は「生徒が街中で暮らせばにぎわいづくりになる。受け入れは大変だが、生きがいにもつながる」としている。同課=電話0855(72)0634。(黒田健太郎)

(2013.8.24)


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