大崎上島の広島商船高専 定員100人の1棟 若い活力、町歓迎
広島県大崎上島町東野の広島商船高専は、定員100人の男子寮1棟を増設した。広島市など町外からの入学が増えているためで、女子寮1棟を含め学生寮は計5棟となった。学生向けの住まいが町内に少ないことにも対応した。(白石誠) 新たな寮は鉄筋4階建て延べ1586平方メートル。全室個室で3年生以上が入り、料金は1日3食付きで月約3万7千円。建設費は約3億5800万円で、25日に完成式を済ませた。 現在、学生659人のうち半数余りの357人が入寮し、下宿生も約60人いる。同高専は広島、廿日市市など町外からの入学生を積極的に受け入れており、各中学校へ出前授業をしたりニュースレターを配ったりしてアピールしている。関西、九州地方の入学も増えている。 入寮希望者の増加で昨年は2人部屋に4人住むなどやりくりに追われた。今回の増設で定員は481人に増えた。村上定瞭(さだあき)校長(63)は「瀬戸内海の穏やかな環境で勉学に集中できる」と寮の利点を話す。 寮生は町に住民票を移すため、町の小田博総務課長は「若者が増え、町の活力が高まる」と歓迎する。 (2011.4.28)
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