市立43小中校、保護者らに公開
東広島市立の43小中学校で8日、広島県内初の土曜日授業が始まった。授業時間を増やし学力向上につなげる狙い。保護者や地域住民に公開され、多くの人でにぎわった。 全校で前後期1日ずつ試行する。授業は午前の3時限。残る6校も月内に開く。発表会など行事でなく、国語や算数など通常の授業を公開で実施する。 東西条小(西条吉行東)では全368人が登校。保護者たち約450人が訪れた。1年1組の教室では足し算の授業があり、問題を解いたり、手を挙げて発言したりする姿に保護者が目を細めた。 松賀中(西条町)では英語や数学のドリルに取り組んだ。1年生の次女が通う会社員坂下二郎さん(43)は「土曜日は仕事が休みなので学校参観に来やすい」と歓迎していた。 教師の休みは夏休み期間などに振り替えるが、子どもに代休はない。第2回は11月2日に開く予定だ。 両校を見学した木村清教育長は「合計2日間の試行だが、保護者や教員へのアンケートなどで効果を検証し、来年度以降の継続や拡大を考えたい」と話していた。(新谷枝里子) (2013.6.9)
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