安芸高田市教委は10日から、安芸高田市八千代町の私立幼稚園に市学校給食センターの給食を提供する。広島県教委によると、公立の学校給食センターが私立幼稚園に給食を配送するのは県内では初めてという。 同市教委によると、給食の提供先は同市八千代町佐々井のひの川幼稚園。園児、教職員の計64人分を用意する。月、金曜日の週2回、給食センターから運ぶ。年間では65回程度を予定している。園児は1食175円、教職員は同185円。 同幼稚園の昼食は、月、金曜日に町内の業者がつくる給食、水曜日にパン給食、火、木に園児が持参する弁当で賄っていた。業者からの提供が難しくなり、市教委に提供を要望していた。 同幼稚園の天清一亮(あますが・かずあき)理事長は「同じ給食を食べると、園児の好き嫌いの改善などに役立つ」と市教委の対応に感謝する。 給食センターは市内の小中学校、保育所など30施設に約3千食を提供している。市教委は「子どもの数が減っており、提供数の確保でメリットがある」という。(椎木一郎) (2013.5.10)
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