庄原市は2013年度から妊婦対象の無料歯科検診を始めた。妊娠中に1回、いつでも市内の歯科医で受診できる。 妊婦に母子健康手帳を交付する際、歯科受診票と無料検診のできる歯科医の一覧表も渡す。既に同手帳を受け取っている人は市役所か、最寄りの市支所で受診票がもらえる。 市は昨年度に策定した第2次の市健康作り計画で80歳で20本の歯を残す運動を重要施策とした。その一環として、子育てで自分の歯のケアを怠りがちになる母親に治療の必要な歯があれば妊娠中に済ませるように促す。 事業費は約50万円。市保健医療課は年間150人の利用を見込んでいる。同課の森岡浩課長は「窓口や育児相談の場などで制度の趣旨を説明し、受診率を上げたい」と話している。同課=電話0824(73)1255。(森下敬) (2013.5.9)
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