福山市立大、保育士や教員報告
「小1プロブレム」の解消を目指して福山市内の幼稚園、保育園と小学校の連携について考える報告会が18日、同市港町の市立大であった。市内4地域の保育士・教員と市立大教員が、園児と児童の交流などを紹介した。 報告会は、就学してすぐに学校の生活になじめない児童の解消を目指し、市立大と市が本年度から始めた共同研究の一環。教育関係者たち約100人が参加した。 鞆小の寺岡美代子校長と鞆こども園の小田原正枝保育士は、児童が地元の民話や和歌を園児に朗読する試みを紹介。小田原保育士は「小学校で自分もやりたいと、園児の就学への期待が膨らんだ」との見方を示した。 駅家保育所では園児と児童を一緒に遊ばせており、松本文香保育士が「知っている児童がいれば、園児が安心して入学できる」と強調した。 研究に携わる市立大の大庭三枝准教授は先進地の横浜市のケースを紹介。「小学校の教員が入学してくる子どもの通う園を事前に訪れ、子どもへの配慮を学んで不登校が減った」と述べた。福山市立大は報告会の内容をまとめて、市内の公立小などに配る。研究は2013年度も続ける。(水川恭輔) (2013.3.19)
|