町が新制度、子育て世代定住へ 広島県熊野町は、子育て世代の定住の呼び水として、町内でマイホームを購入する家族に最大で30万円を助成する制度を来月スタートさせる。県は「過疎市町以外での定住助成制度は珍しい」としている。 助成対象は、4月1日から2016年3月末までに町内に住宅を新築するか購入し、入居する家族。5年以上の定住の誓約、夫婦とも40歳未満か同居する19歳未満の子を扶養−などの条件がある。所得制限はない。支給額は住宅取得費の2%(最大20万円まで)で、町内の建築業者を使った場合は1%(同10万円まで)を加える。 町は100件程度の申請に対応できるよう13年度一般会計当初予算案に2100万円を計上した。 同町は高度成長期に造成された団地の高齢化が進み、12年9月末現在の町内の高齢化率は29%。町の活力を呼び戻すため助成制度を決めた。 町は「広島、呉、東広島各市への通勤圏。県道矢野安浦線の整備も進んでいる」とPRしている。(田中伸武) (2013.3.12)
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