広島大付属小、ソフト使い掛け算学ぶ 広島大付属小(広島市南区)は8日、タッチパネルのタブレット型パソコンを使った算数の授業を開いた。2年生39人が、広島大大学院工学研究院の平嶋宗教授(学習工学)が開発した、算数の文章題を解く力を養うソフトで掛け算を学んだ。 ソフトは、掛け算の式を示し、逆にそれに合う問題文を児童に作らせる仕組み。式から答えを導くだけではなく、式の意味を理解させる狙いがある。 タブレットPCを使うと、画面の短文(単文カード)を組み合わせるだけで問題を作ることができる。児童は最初に10問を解き、続いて担任の前田一誠教諭(39)が示した例題の「3×?=12で計算できる話を作ろう」に挑戦した。 「楽しみながらできた。算数がもっと好きになった」と浜田倫慧(りんけい)君(8)。平嶋教授は「全国の学校現場に普及できるよう研究を進めたい」と力を込めていた。(石井雄一) (2013.2.9)
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