佐伯区の藤の木小 11月から
▽全児童に配り実証研究 広島市佐伯区の藤の木小で11月から、情報通信技術(ICT)を活用した授業の実証研究が始まる。総務省のフューチャースクール推進事業の一環。全児童に小型パソコン(PC)を配り、授業の効率化を図る。同校で14日、市教委や中国総合通信局などでつくる協議会があり、パソコンの使い方などを確認した。 児童273人と学級担任12人に配布されるのは、電子ペンで画面に手書き入力できる小型パソコン。授業では、児童が問題の解答を入力し、教室に設置した電子黒板に転送する。担任用のパソコンで答えを確認することも可能で効率化を図ることができるという。 本年度は、各学年とも体育を除く全科目で最低1回は使用する。2012年度までの3年間で効果や課題を探り、将来の普及につなげる。この日の協議会には市教委や同校教諭たち約20人が出席。業者からシステムの概要やパソコンの使い方の説明を受けた。 同事業は全国の公立小10校で実施。藤の木小は中国地方で唯一の実証校に選ばれた。同校の堀達司校長は「子どもが意欲的に学べる授業の進め方を探っていきたい」と話していた。(村上和生)
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