中国新聞


「犯罪発生マップ」使い授業 三原高教諭が県警と協力
状況学び防止策考える



   

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犯罪発生マップを使って防犯について説明する中村教諭

 三原市の三原高の中村光則教諭(42)が今月から、広島県警がホームページに掲載している「犯罪発生マップ」を教材に、防犯に強いまちづくりの授業を始めた。

 担当する定時制午前部3年の地理の時間に実践。マップから過去約3年間に市中心部で発生した自転車盗の発生状況を学び、防止策などを考える。

 22日は、生徒13人がホワイトボードに映し出したマップを基に「夜間の被害が多い」「人が集まる場所は危ない」などと意見交換した。今後は、明るい照明など監視性の確保▽セキュリティー整備や地域の自主的な見守り▽住民同士のあいさつなどコミュニティー強化―の三つの観点から被害を防ぐアイデアを練る。

 その上で、学校付近の住宅地のうち被害が少ない場所を見学し、住民の様子や備えを観察。今月中に防犯への提言をまとめる。安部達君(17)は「犯罪が起こらない仕組みを考えたい」と話した。

 昨年から広島大大学院で「持続可能な社会づくり教育」の授業開発を研究する中村教諭が発案。県警の協力を得て授業に取り入れた。「知識を生活に役立てる行動力を養いたい」と意気込んでいる。(鴻池尚)

(2012.11.23)


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