市教委、筋交いなど設置
岩国市教委は本年度、小中学校8校の校舎と体育館計10棟の耐震補強をしている。2008年度から進めている耐震化計画の一環。15年度までに33校86棟の耐震性を確保する。 本年度の対象は、愛宕小、岩国小、灘小、通津小、麻里布小、美和中の校舎計8棟と由西小、高森小の体育館計2棟。鉄骨入りのコンクリート製の筋交いなどを外壁に設置し、揺れへの強度を高める。6月下旬から着手しており、来年1月までに終える予定。 10棟は築約30〜45年。うち6棟は「大規模地震で崩壊や倒壊の危険性が高い」とされる国土交通省の耐震性指標(0・3未満)に該当する。来年度の補強工事に向け、小中8校計13棟の実施設計もしている。 本年度分の総事業費は約10億1千万円。工事費は文部科学省の交付金、実施設計費は米軍再編交付金を充てる。 市教委は08年度から小中37校106棟と幼稚園1園1棟の耐震診断や補強工事を進めている。11年度に診断を終え、33校83棟で工事が必要と判断。昨年度までに15校20棟の工事を終えた。(酒井亨) (2012.9.10)
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