家庭学習が定着傾向 島根県教委は20日、公立校の小学4〜6年と中学生を対象に県独自に実施した学力調査の結果をまとめた。中学全学年と小学5年生の平均正答率が全教科で全国平均を上回った。 調査は4月、県内の公立小中学校341校、約3万7千人を対象に実施。多くの県が同じ問題を使って学力調査しており、その全国平均と正答率を比較した。調査は7年目。 好成績が目立ったのは小5の国語、中1の数学、中2の国語と数学で、いずれも全国平均より3ポイント以上高かった。中2、中3の英語も全国平均を上回った。反対に小4の国語と算数、小6の社会と算数、理科は全国平均より1ポイント以上低かった。 県教委は「成績が改善された領域・分野が多く、学力は年々向上していると考える。学年が上がるにつれて成績が良くなっており、望ましい傾向」と分析している。 県教委は同時実施した生活・学習意識調査の結果も発表した。日常的に携帯電話を使っている生徒(各学年16・5〜30・4%)の平日平均利用時間は中1が40分、中2は67分、中3は80分で、前年に比べやや減少した。 一方、家庭での学習時間が30分以下の児童・生徒は年々減少しており、県教委では「家庭学習も少しずつ定着の動きがある」とみている。(土井誠一) (2012.6.21)
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