4年連続 市教委、改善検討へ 広島市教委は20日、広島県教委が2011年6月に実施した学力の基礎・基本定着状況調査で、市内の小中学生の平均正答率が全5科目で県平均を下回ったと明らかにした。08年度から4年連続。市教委は「深刻な問題」と受け止め、指導方法の改善策を検討する。 調査には、市立141小学校の5年生1万724人、64中学校の2年生8946人が参加。小学5年生は国語と算数の2科目、中学2年生は国語と数学、英語の3科目で実施された。 小学生の平均正答率は国語77・3%(県平均78・5%)、算数76・2%(77・8%)。中学生は国語70・2%(73・2%)、数学72・4%(74・7%)、英語69・9%(71・9%)だった。小学生は県平均より1・2〜1・6ポイント低く、中学生はその差が2・0〜3・0ポイントに拡大した。 市教委は各教科での正誤の傾向を分析し、3月までに指導方法の改善策をまとめた報告書を作成する。各校に配り、授業や補充学習での活用を促す。また児童、生徒へのアンケート結果から家庭での学習時間が不足しているとして、予習、復習のやり方を工夫して教えることなどを求める。(胡子洋) (2012.1.21)
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