中国新聞


福山市立大図書館、学外利用でもっと気軽に
子育てやまちづくり関連14万冊


   

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学生が授業で作ったエプロンなどを展示する福山市立大付属図書館

 昨年4月に開学した福山市立大(港町)の付属図書館を使う市民たち学外者の人数が減少気味だ。昨年度は1日平均34人が訪れたが、本年度は20人程度で推移。学生の授業での取り組みを展示するコーナーを新たに設けて、市民への発信の場としてアピールを強めている。

 図書館は18歳以上であれば、教員・学生でない学外者も5冊まで借りられる。蔵書は教育、都市経営の両学部に関わる子育てやまちづくり関連を中心に約14万冊。教員が著作や論文を発表すると収蔵し、研究の成果を市民に紹介している。

 大学によると、昨年度の学外者の利用は8872人で、全利用者1万6679人の53・2%を占めた。小中高の教員たち教育関係者の専門書の利用が目立ったという。ただ、ピークだった昨年7月は1日当たり50人以上が利用したが、その後は減少傾向が続く。

 大学では「開学時は見学に合わせて訪れる市民が目立った。学外者も気軽に使えることが十分に知られていない」とみる。

 市民へのアピールを強めるため、図書館で5月から授業の成果の展示を始めた。8日までは教育学部の学生が保育実習で子どもを喜ばすために作ったおもちゃやエプロンを並べている。その後も展示を企画し、ホームページ(HP)などで来館を呼び掛ける。同館=電話084(999)1118。

(2012.6.7)


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