広島県教委、新年度方針 36校の教諭1増 広島県教委は2012年度、全ての公立小学校2年生を35人学級化する方針を決めた。未実施の36校に教諭各1人を新たに配置する。児童へのきめ細かい教育を目指し、01年度から独自施策として取り組んできた小学1、2年生の35人学級化が完了する。 県の35人学級化は小学1、2年生を対象に、1学級当たりの児童数を35人以下としてきた。1学年3学級以上の小学校には常勤教諭1人を、それ以外の小規模校には非常勤教諭の配置を進めてきた。 1年生は11年度に全520校(11年4月1日現在)で35人学級化を実現したが、2年生は小規模校で一部、未実施の学校が残っている。県教委は12年度当初予算案に、完全実施に向け対象36校に新たに配置する教諭の人件費などを盛り込む方針でいる。 少人数教育をめぐっては、文部科学省は11年度、公立小の1年生に35人学級を導入。12年度は2年生に拡大する方針を決めたものの、予算編成段階で財政面から法制化を見送った経緯がある。(門戸隆彦) (2012.1.26)
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