公平性欠くと議会指摘 江田島市は、大柿高(大柿町)の生徒に対する通学費補助制度の導入を当面見送る。市外への通学者との公平性を欠くとの指摘が市議会からあったため。 江田島バスで通学する同高生徒を対象に、定期代のうち月額3千円を超える部分を公費負担する案を示していた。月額費用は約50万円。来年1月開始に向け、7日に始まる市議会定例会に関連議案を提案する意向だった。 同高は市内唯一の高校。定員割れが続いており、本年度は定員40人に対して入学者は26人にとどまった。地元には存続への不安もあり、市は支援が必要と判断。具体策として定期代を補助する方針を打ち出した。 11月28日にあった市議会全員協議会では、「同高の生徒だけが対象では市民の理解が得られない」「補助をしたから生徒が集まるものでもない」などの意見が相次いだ。田中達美市長は「議会や市民の意見を聞きながら、あらためて支援策を模索したい」と話している。(加茂孝之) (2011.12.3)
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