生徒減少で存続図る 江田島市は市内唯一の高校、広島県立大柿高の生徒への通学費補助を検討している。生徒数減少が続く同高の存続を図るためで、バスの通学定期代の月額3千円を超える部分を負担する。28日の市議会全員協議会で説明した。(加茂孝之) 市によると、市内在住で江田島バスの利用が条件。スタートは来年1月から。同高の生徒は現在、1年26人、2年41人、3年41人の計108人。市内在住者は100人で、市は全員がバスを利用すると補助総額は月約50万円と試算している。 同高の定員は2007年は80人だったが、07年の入学者は45人。08年54人、09年52人、10年45人と定員割れが続いた。11年度は定員40人に減らしたが、入学者26人と激減した。 市教委によると、市内の中学校卒業生は毎年180〜190人で推移。多くは呉市や広島市の高校に通っているとみる。 全員協議会では「広島や呉に通う生徒との間に不公平感が生まれるのでは」「1月開始とは性急」との意見が出た。田中達美市長は「反対も多く、もう少し検討して方針を固めたい」としている。 (2011.11.29)
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