児童増で市教委、初の変更
三原市の市立小学校を統廃合する適正配置計画で、市教委は2013年3月に予定していた沼田小の廃校を当面見送る方針を決め、4日夜の準備協議会で地域に伝えた。計画の見直しは初めて。保護者が存続を訴えており、児童数の増加で複式学級が解消される見通しになったことなども踏まえて判断した。 6月下旬に、保護者から存続の要望書が提出されたのを受け、市教委が対応を検討していた。沼田、小坂、高坂の3校を廃校にして統合校を設ける計画を変更。まず小坂、高坂を統合して13年4月に統合校を開校する方針とした。 3校の統合方針に変更はなく、統合校の校舎なども3校統合を前提に整備するという。今後は、児童数の推移を見て沼田小の統合時期を探ることになる。 市教委教育振興課によると、沼田小は、学区内に住宅地が造成された影響で児童数が計画策定時に比べ、大幅に増える見込みになった。14年度は当初の44人から約1・5倍の66人に、15年度は79人になり複式学級が解消される見込みという。 同市長谷であった準備協議会に参加した同小PTAの中田秀己会長は「ほっとした。地域全体で学校の充実について考えたい」と話した。(鴻池尚)
(2011.10.6)
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