中国新聞


猛暑対策で教室に温度計
東広島市教委、小中などに設置



 ▽現状把握 負担減へ

 東広島市教委は、市立の2幼稚園と35小学校、14中学校の約1200の全教室に温度計を設置した。猛暑対策の一環で、子どもの体調管理に役立ててもらう。測定した数値を基に扇風機の導入などの検討も始める。

 温度計は湿度計との一体型で、1156台を121万円で購入した。各教室に設置し、担任が温度や湿度をチェックする。水分補給などの目安にして熱中症を予防する。

 日当たりが良いなどで特に暑い教室3〜5室をそれぞれ選び、午前8時半と午後1、3時ごろに測った気温を市教委に報告する。

 市立の幼稚園と小中学校には扇風機やエアコンはほとんどなく、市教委は測定した気温を踏まえて来年度以降に扇風機などを導入するかどうか判断する。植物で建物の外壁を覆う緑のカーテン作りなど、暑さ対策の取り組みも報告してもらう。

 市教委総務課は「現状を把握し、子どもの体に掛かる負担を減らしていきたい」としている。 (新谷枝里子)

(2011.7.24)


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