「連携校」交流 部活で始動 年度内に複数教諭授業も
広島県教委から、教育内容の充実を図る「連携校」指定を受けた安芸高田市の向原高(向原町)と吉田高(吉田町)で、交流がスタートした。10月下旬から二つの運動クラブが順次、合同練習。年度内には、複数教諭による授業(チームティーチング)も予定する。 クラブの合同練習は女子バレーボール部と男女ソフトテニス部が対象で、原則月1回。 10月22日には、向原の女子バレー部員6人全員が吉田を訪れ、スパイクなどの練習を見学、一緒にレシーブ練習などをこなした。 交流は両校の部員に刺激になっている。向原2年平野真衣さん(17)は「大勢で活気がある。県北の強豪の練習方法も勉強になる」と目を輝かす。吉田の主将の那須真椿(まなみ)さん(16)は「他校との練習は緊張感が出てくる」と話す。 男女のソフトテニス部は、12月の定期試験明けから向原で合同練習を予定している。 また、本年度中に、向原の生徒と教諭が吉田を訪れ、両校の生徒と教諭合同でチームティーチングの授業を実施する計画だ。 吉田の林春幸校長は「合同のクラブ活動や授業を広げ、地域に活力を生みたい」と話す。向原の佐高秀夫校長も「隣同士の高校。両校の得意分野を生かし交流を進めたい」と話している。 連携校制度は、小規模県立高が授業やクラブ活動などで近隣校と協力し、教育環境の充実を図るのが狙い。1学年3学級以下を対象とする。向原は1学年2学級。(椎木一郎) (2010.11.10)
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