広島県教委 「教育環境充実が目的」 広島県教委は12日、小規模県立高校が近隣校と協力して教育内容の充実を図る「連携校」に、安芸高田市の向原高と吉田高を指定することを決めた。 連携校制度は、1学年3学級以下の小規模校とその近隣校が対象。1学年2学級の向原高と、1学年4学級の吉田高との連携は9月にスタートさせる。具体的には、理科の授業で向原高の生徒が吉田高の実験室を利用。両校のソフトテニス部やバレーボール部の合同練習なども想定している。 向原高と吉田高を連携校に指定することをめぐっては、安芸高田市と市教委、市議会が6月、将来の高校統合につながらないよう求める要望書を県教委に提出していた。これに対し、県教委は「指定は、小規模校の教育環境を充実させるのが目的。生徒が増えれば統廃合対象にならない」と説明している。 県教委は本年度、小規模校全26校を対象に、最大13の連携校グループをつくる方針。今回の指定で3グループ計6校となった。(永山啓一) (2010.8.13)
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