中国新聞


思考力・判断力を重視
広島市が教育振興基本計画


 広島市は、教育振興基本計画をまとめた。「国際平和文化都市」を担う人材の育成を目指し、学校教育の充実、活力ある青少年の育成、生涯学習の推進を三つの柱にした。

 学校教育の充実では、「知・徳・体」の調和の取れた教育推進をうたう。習った知識を実生活に活用する授業を通し、思考力や判断力を養う「ひろしま型カリキュラム」の全市立小中学校での実施を具体策に挙げる。子どもの体力向上支援、被爆体験の継承を促す施策も盛り込んだ。

 青少年の健全育成では、暴走族への加入を未然に防ぐ活動や、市の青少年総合相談センター(中区)の機能充実を明記。生涯学習の推進では、まちづくり市民交流プラザ(中区)での講座充実などを掲げている。

 計画期間は本年度から2020年度まで。改正教育基本法が自治体ごとに教育振興基本計画の策定を求めているのを受けて策定した。個別事業の実施期間は13年度までの4年間とし、14年度以降は達成状況を踏まえてあらためて検討する。(金崎由美)

(2010.10.7)

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