1402件 小学校で1.6倍 広島県公立校09年度調査 広島県教委は12日、公立学校の児童、生徒が昨年度に起こした問題行動の調査結果(速報)を公表した。暴力行為は1402件に上り、前年度に比べ142件(11・3%)増え、3年連続の増加となった。特に小学校での発生件数が1・6倍となり、暴力行為の低年齢化が目立った。 内訳は、小学校が61・6%増の244件、中学校は6・0%増の947件。これに対し、高校は211件と2・3%減少した。 小学校では、児童同士の暴力が151件と最多。器物破損49件▽教員への暴力36件▽学校外の人への暴力8件―と続く。病院での治療が必要となるけがを負わせたケースが64件もあった。 県教委指導3課は「特定の学校で、特定の子どもが暴力行為を繰り返すケースが見られた。担任の教諭だけに指導を任せるのではなく、学校内の教員で情報を共有し、組織的な対応が必要だ」としている。 一方、いじめの認知件数は446件(22・8%減)。3年連続減少し、現在の集計方法を採用した2006年度以降で最少となった。国・公・私立の小中学校の不登校児童・生徒数も3・7%減の2998人。最も多かった02年度(3803人)以降で最少を更新した。 公・私立高校の中途退学者は13・7%減の1334人。ピークだった00年度(3062人)以降では最も少なくなった。(永山啓一) (2010.8.13)
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