中国新聞


小中の不登校 1428人
昨年度山口県内公立 文科省調査
「中1ギャップ」解消課題


 文部科学省が5日発表した学校基本調査速報で、2009年度の山口県内の公立小中学校の不登校の児童・生徒は計1428人だった。08年度比で72人減少。過去5年では05年度(1367人)に次いで少ない人数となった。

 病気や経済的な理由以外で年間30日以上欠席した不登校の児童・生徒は、小学校が08年度比25人減の272人、中学校が同47人減の1156人だった。

 全児童・生徒に占める割合は小学校0・35%(08年度比0・03ポイント減)、中学校3・01%(同0・09ポイント減)。全国平均を小学校で0・03ポイント、中学校で0・08ポイント、それぞれ上回った。

 学年別は中学3年が471人で最も多く、中学2年の428人が続いた。中学1年は257人で、小学6年の79人から急増している。

 県教委もこの事態を重視し、09年度から小学校とその進学先の中学校の20組を抽出。教育相談や生徒指導などの連携強化を図っている。しかし、学習や生活の変化になじめず、不登校につながる「中1ギャップ」の解消は依然として課題となっている。(山田英和)

(2010.8.6)

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