中国新聞


小中生不登校1500人
昨年度山口県内 文科省調査 過去5年で最多


 文部科学省が6日発表した児童生徒の問題行動等調査で、2008年度の山口県内の公立小中学校の不登校の児童・生徒は計1500人だった。前年度より19人多く、過去5年間では最多となった。

 小学校は297人で33人増え、中学校は1203人と14人減。全児童生徒に占める割合は小学校が0・38%、中学校が3・10%。全国平均を小学校は0・06ポイント、中学校は0・05ポイント上回った。

 小学校では、低学年が86人と20人増えたのが目立つ。小学校6年生の86人に対し、中学校1年生は291人と3倍以上に急増していた。

 不登校の直接のきっかけ(複数回答)は、いじめが61人から43人に減る一方、友人関係のトラブル、家庭の生活環境の急激な変化などが増加した。

 県教委は、生徒数が多かったり、不登校の割合が高かったりした60の中学校区に小中学校を一体的に担当するスクールカウンセラーを1人ずつ配置。県教委の担当者が教育現場に入ってアドバイスしたり、家庭との連携を強めたりして不登校の減少を目指す。(石井雄一)

(2009.8.7)

【関連記事】
不登校、2年連続増2339人 昨年度岡山県内小中 (2008.8.24)



子育てのページTOPへ