熊野町では利用伸び悩み
広島県海田町は10日、子育て支援策の一環として、3人乗り自転車の無料貸し出しを始めた。町は「実際に安全性と乗り心地を体感してもらい、普及につなげたい」としている。 電動アシスト付き自転車5台に対し、6世帯の申し込みがあった。町役場で抽選した後、職員が駐車場で当選した家族に前後の座席の使い方などを説明し、自転車を引き渡した。 主婦粟木原保子さん(29)=同町東=は、長男と長女の保育所までの送り迎えに使う予定。「通常の自転車に比べ、安定感がある。ただ、高額なので購入するかどうかはじっくり決めたい」と話し、子どもと一緒に乗り心地を確かめていた。 6歳未満の子どもが2人以上いる世帯を対象に貸し出し期間は、最長で3カ月間。町福祉課は「貸出事業をPRし、希望者が増えれば台数も増やしたい」としている。 昨年7月、安全基準を満たした3人乗り自転車が解禁された。安芸郡4町では、まず熊野町が昨年12月に5台を購入し、子育て世帯向けの貸出事業を開始。府中町と坂町も3月に始める予定だ。 ただ、熊野町ではこれまでの利用は2世帯にとどまっている。町は「寒い時季だけに利用が伸び悩んでいる。春に入園する世帯向けにあらためてPRしたい」としている。(榎本直樹、小山顕) (2010.2.11)
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