小中高生の過半数利用 広島市教委調査 広島市の市立小中高校の児童・生徒で、携帯電話を使う子どもの過半数が、有害サイトの閲覧を制限する「フィルタリング」を利用していることが8日、市教委の調べで分かった。18歳未満の携帯電話のフィルタリングを義務化した条例の効果がうかがえる。 市教委は7月、携帯電話の利用実態を調査した。対象は小学4年から高校3年までの保護者2117人。子どもが携帯電話を持つのは約半数の1038人だった。うち556人(53・6%)がフィルタリングを利用していた。今年1月の同様調査でのフィルタリング利用率は34・9%。約半年で18・7ポイント伸び、普及を裏付けている。 7月の利用率の内訳は、小学生64・5%(1月55・2%)、中学生61・5%(同44・7%)、高校生47・0%(同24・5%)。 フィルタリングを「利用しない」や「解除する予定」と答えた親も計412人(39・7%)いた。「子どもを信用している」「問題は起きない」などと理由を挙げた。半面、中高生の2〜3割近くがトラブルを経験。「異性とメール交換し、実際に会ってもいる」「不正請求詐欺にあった」など深刻な事例もあった。 市教委育成課は「フィルタリングが定着するまで、呼び掛けたい」としている。(田中美千子)
(2009.10.9)
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