中国新聞


中3学力テスト 全科目全国下回る
広島市教委結果公表 調査開始以来初めて


 広島市教委は16日、文部科学省が4月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の市内の結果を発表した。2007年の調査開始以来、中学3年の平均正答率が、初めて4科目すべてで全国平均を下回った。小学6年は全4科目で上回った。

 調査には、市立の140小学校の6年生1万870人、64中学校の3年9025人が参加。国語と算数・数学の各2教科で基礎的な知識を問うA問題と、応用力を試すB問題の出題があった。

 中学校の平均正答率は、4科目でそれぞれ全国平均より1・8〜0・4ポイント低かった。国語Aは、主語に対応した述語の書き直しに課題があり、数学Bは数と式▽図形▽数量関係―の全領域で活用力が不足していた。小学校は、国語Bで情報を整理して意見を書く力が弱かった。

 全国平均を全4科目で上回った小学校だが、県内平均との比較では算数B以外の3科目で下回った。市教委指導1課は「小、中学校の教諭の共同研修を充実させるなどして、理解不足の子どもが出ない環境を整えたい」としている。(桑田勇樹)

(2009.9.17)

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