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保育園運営「IGL」に
東広島の市有地 11年4月開園目指す


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 東広島市は、市が無償貸与する西条町土与丸の用地で保育園を運営する民間事業者に、社会福祉法人「IGL学園福祉会」(広島市安佐南区)を選んだ。IGLは、東広島、広島市で「サムエル保育園・幼稚園」を運営する実績が認められた。2011年4月の開園を目指す。

 事業者の公募には東広島、呉、広島市と府中町の計7事業者が参加。市は3〜8月、副市長や広島大教員たちによる選定委員会を非公開で3回、市民公開ヒアリングを1回開催。運営方針などを採点し、IGLは「経営基盤が安定している」「給食の心配りがある」と評価された。

 用地は約6千平方メートルの元農地で、市が本年度購入し、造成を進めている。IGLの計画では、国や市の建設補助を受ける園舎は鉄筋3階(延べ約2070平方メートル)、定員250人。保育料は市立保育所と同額となる。

 IGLの保育園とリンクする形で、建物が老朽化している市中心部の西条、吉土実の二つの市立保育所は11年3月で閉鎖。通所中の児童は、IGLの保育園に優先的に入れる。

 保育所・保育園の入所待ちの「待機児童」は、市内で約220人。市保育課は「他にも二つの民間保育園が年内に開園する。早急に待機児童ゼロを達成したい」としている。(下久保聖司)

(2009.9.9)

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