中国新聞


不登校児童 0.46%527人
岡山県内08年度 前年度並み
全国3番目の高水準


 岡山県内の小学校で2008年度、病気や経済的理由など以外で学校を年間30日以上欠席した「不登校」の児童数は前年度と同じ527人だったことが、文部科学省の学校基本調査(速報値)で分かった。依然として高水準で、全児童数に占める割合も0・46%と、47都道府県で3番目に高かった。

 調査によると、県内432の国公私立小学校に通う児童数は前年度比166人増の11万3373人。このうち、病気や経済的理由などを含む長期欠席者は1320人だった。

 長期欠席者のうち、不登校児童は527人で、全児童に占める割合は0・46%。前年度より0・01ポイント減少したが、全国平均(0・32%)を0・14ポイント上回り、長野県(0・50%)、滋賀県(0・47%)に次ぎ全国ワースト3位だった。

 県教委は07年度から臨床心理士などのスクールカウンセラーを全公立中学校に配置。08年度には公立小学校10校にも置いている。本年度からは、スクールソーシャルワーカー3人が小中学校で活動している。だが、不登校の児童・生徒数は高止まり傾向。県教委指導課は「これまでも原因を分析したが、はっきり分からない。現行の相談態勢の有効性を検証したい」としている。(教蓮孝匡)

(2009.9.9)

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