中国新聞


中電病院が助産外来開設
週2回 保健指導 30分に延長


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助産外来で相談に応じる新井さん(右)

 広島市中区大手町の中電病院は25日、助産師が妊婦の健診や保健指導をする「助産外来」を開設した。従来より時間をかけて相談に応じ、妊婦の不安を和らげる。病院にとっては、産婦人科医師の負担軽減と、助産師の活躍の場を拡大できるメリットがある。

 手術日で空いている産婦人科の診察室を利用し、火、木曜日の午後1〜4時に開く。対象は産科医師が正常な妊娠経過を送っていると診断した妊婦。十数回の健診のうち3回を、5年以上の助産師経験を持つ10人が担当。これまで産科医師の診察の後、10分程度だった保健指導に、30分程度をかける。

 助産師の新井直子さん(39)は「核家族化で周りに相談できる人が少なくなっている。妊婦とじっくり向き合いたい」と意気込む。

 広島県内では、広島赤十字・原爆病院(中区)が5月から、週2回の助産外来を始めた。県によると、広島記念病院(中区)と公立みつぎ総合病院(尾道市)も助産外来の開設を検討しているという。

 県の助産師は10万人当たり17・5人(2008年12月現在)で、全国で5番目に少ない。県は本年度から、助産師を目指す看護師向けの就学資金貸し付けをはじめ、助産師確保の対策を始めた。(衣川圭)

(2009.8.26)

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