広島国際大教授が開発 PC画面に単語カード
広島国際大(東広島市)心理科学部の石原恵子教授(46)と中村朋子教授(62)は、英語が苦手な学生向けのパソコン(PC)用学習支援ソフトを開発した。各地の大学が学生の基礎学力不足への対策を取る中で、入学後の語学力向上に役立てる。 ソフトは、同じ単語のカード2枚をトランプの神経衰弱の要領で探し当てるゲーム「ハイ!かんづめ君」。カードに単語と意味を表す絵を示し、マウスで選択すると発音も流れる。言語学習の初期で習得する単語のつづりと発音、意味を同時に認識する「マッピング」能力を高める。 中村教授たちは学生を対象にした調査で、苦手な学生は中高6年間にマッピングができていないと確認。2007年度の新入生21人に1年間、ソフトを使ってもらった結果、単語テストのつづりと意味の正答率が約2倍に伸びた。8月にタイである英語教育研究者の国際学会で発表する。 石原教授は「文法を復習する前にマッピングを鍛えると効果的。学生の英語嫌いをなくしたい」と話している。(小山顕) (2009.7.22)
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