中国新聞


保育料大幅値下げ
広島県北広島町 低所得者層の負担減


 広島県北広島町は、子育て支援のため、保育料を大幅に引き下げる。新たに町民税非課税世帯を無料化するなど、低所得者層の負担を重点的に軽減する。子どもへの入院医療費助成も対象を拡大する。

 町民税非課税世帯の保育料は、これまで月額6300〜4200円だったのを一律無料とする。県内では広島市に次いで2自治体目となる。対象は約50人と見込んでいる。

 また、所得税非課税世帯については、3〜5歳児が1万1500円から7300円(37%減)へ▽3歳未満児が1万3600円から9200円(32%減)へ―それぞれ引き下げ。広島市とほぼ同じ水準となる。

 そのほかの世帯についても、所得税課税額に応じて10〜4%減額。引き下げは4月にさかのぼって適用する。

 町内では現在、13保育所に616人が通っている。町は保育料の引き下げ拡大に伴い、本年度で約720万円の歳入減を見込んでいる。

 町は既に、独自の第3子以降の無料化などを導入。国基準の保育料を約50%軽減するため、年間約1億1千万円を負担している。

 一方、子どもに対する入院医療費の助成についても、就学前だった対象を、7月から小学生まで拡大。自己負担額は1日500円(月14日間まで)とする。(胡子洋)

(2009.6.26)

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