中国新聞


有害サイトから子ども守れ
広島市が「ネットパト」
保護者団体に委託 来月にも始動


 広島市は7月にも、インターネット上の有害サイトをチェックする「ネットパトロール」を始める。保護者たちでつくる「市電子メディア協議会」が業務委託を受けて監視。有害サイトは、市と県警が連携して削除などに努める。

 協議会は携帯電話やパソコンで日常的にサイトを調べ、有害と認めた場合は市へ通報する。市はサイト管理者に削除を求める。違法なサイトは県警に取り締まりを要請する。

 市は昨年7月、条例で18歳未満に販売する携帯電話に、有害サイトの閲覧を制限する「フィルタリング機能」を付けるよう義務づけた。市教委は「フィルタリングは万能ではなく、有害サイトが紛れ込むケースがある」と強調。パトロールに踏み切った。

 協議会は市からの委託で電子メディアの特性を伝える「出前講座」も始める。学校や住民グループなどからの依頼を市教委青少年育成部で受け付ける。

 協議会は4月末、市の電子メディアをテーマにした講習の修了者たち11人で結成した。尾崎公幸会長は「有害サイトは日々入れ替わるので、チェックが欠かせない。大人の責任で、子どもをサイトにまつわる犯罪やいじめから守りたい」と話している。同育成部Tel082(242)2116。
(田中美千子)

(2009.6.23)

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