中国新聞


児童相談500件増加
昨年度島根県内 過去最多4476件


 二〇〇八年度に島根県や市町村へ寄せられた児童相談は四千四百七十六件で、前年度から五百件増えた。〇五年度から市町村と合わせて集計しており、三年連続で過去最多となった。

 児童虐待や養育困難など養護相談の増加が主な要因。県は、経済的な困難が背景にあるとみて、「市町村と連携し、早期に対応したい」としている。

 県のまとめでは、養護相談が最も多く、前年度から三百四十八件増の二千五件。障害に関する相談千二百四件(前年度比七十九件増)不登校や育児・しつけなど育成相談九百九件(同百九件増)が続いた。

 児童虐待は県と市町村の重複を除く実件数で三百十九件。前年度からは四十件減だが、〇六年度比は四件増で依然高い水準にある。県は、市町村による乳児のいる家庭の訪問や子どもからの相談受け付けの充実など、養育困難を抱える家庭の早期発見、支援や虐待への早期対応に努める。(和田木健史)

(2009.5.28)

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