中国新聞


中傷書き込み・有害サイト
ネットトラブル対応指南
島根県教委、学校向け手引


 島根県教委は、インターネットや携帯電話でのトラブルに対処する学校向けマニュアルをまとめた。誹謗(ひぼう)中傷の書き込みや出会い系サイトへの接続など、いじめや犯罪につながりかねない事例の対応を列挙し、児童生徒が加害者・被害者にならない環境整備を目指す。(和田木健史)

 誹謗中傷の書き込みでは、画面やアドレスの保存などで書き込みを記録に残し、プロバイダーへの削除依頼や警察への連絡をするよう指示。友人のメールアドレスを装って誹謗中傷する「なりすましメール」には、日ごろから「なりすまし」の可能性があることや不特定多数にアドレスを教えないことを指導するよう求めた。

 出会い系サイトでは「見ない」「書き込まない」「会わない」の三つの「NO」を指導のポイントに挙げた。

 県教委は、市町村教委と県立学校にマニュアルを配布した。

 県教委によると県内で二〇〇七年度に発生したネット上のいじめは、前年度から十件増の二十八件。同年には高校生女子生徒がメル友募集サイトで知り合った三十歳代の男性から裸の写真をメールで送るよう脅されるなどの被害もあった。県教委は新年度、携帯電話やインターネットに関するトラブルの実態の把握にも力を入れる。

(2009.3.27)

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