中国新聞


2小学校に読書推進員
岩国市教委 来月から常駐
朗読や学習支援


 岩国市教委は四月から、由宇小(由宇町)と平田小(平田)を読書活動のモデル校に指定し、読み聞かせや調べ学習を支援する「読書活動推進員」を常駐させる。司書資格を持つ推進員の指導で、児童の豊かな心や考える力の育成を図る。

 両校に各一人を配置。一日五時間の勤務で、児童が図書室で本を選ぶ際の相談に乗ったり、朝の読書時間に朗読を担当したりする。理科や社会などで、授業のテーマに沿って蔵書を使った調べ学習も手助けする。

 市教委はモデル校に常駐する推進員二人のほかに、三人の推進員も採用し、今後選ぶ小学校六校を掛け持ちで担当してもらう。

 いずれも一年間の嘱託職員で採用。開会中の市議会定例会に提案した一般会計補正予算案に事業費約五百万円を計上している。四月以降、ハローワークなどで司書資格を持つ経験者を募集する。

 市教委学校教育課は「読書活動を通じて読解力やコミュニケーション能力を身につけさせ、児童の学力向上につなげたい」と説明している。(和多正憲)

(2009.3.16)

【関連記事】
学校図書館の充実急務 広がる「朝の読書」運動 (2007.4.22)
子どもが本に親しむ環境づくり 山口県で推進 (2004.7.5)



子育てのページTOPへ