中国新聞


「第二の為末」小学校から
高学年対象に発掘作戦
広島県教委、公募し強化指導


 広島県教委は新年度から、将来、国内や世界レベルで活躍するスポーツ選手を育てるため、優れた運動能力を持つ小学校高学年の子どもたちの発掘を始める。これまでのジュニア選手の育成は競技団体任せ。県教委は隠れた「原石」探しや能力に応じた競技適性の助言などに取り組み、「スポーツ王国広島」の復活を目指す。

 県体育協会を事業主体に、スポーツ選手を目指す原則小学五、六年生の子どもを県内から公募し、敏しょう性や持久力など基礎的な運動能力や集中力を調べるテストをする。得点の高い五十人程度を選抜。来年三月末までに、複数の競技の専門コーチや現役選手らが体験プログラムを指導し、個別に適性についてアドバイスする。

 保護者にも食生活や精神面での支援、けがの予防などについて学識経験者の講座を受講してもらい、家庭での協力体制を整える。県は事業費として三百万円を二〇〇九年度当初予算案に計上している。

 県の総合計画「元気挑戦プラン」の実施計画(〇六―〇八年度)では、国体の都道府県総合順位を八位とする目標を掲げていたが、昨年の大分国体は十三位にとどまっていた。(永山啓一)

(2009.3.1)

【関連記事】
子ども陸上教室 三次市職員が週1回 (2009.2.19)
体力低下、遊んで解消 広島の安北小 (2008.6.2)
体育の家庭教師、福山にも登場 (2008.5.8)
学生が体育指導 広島県、小学校20校で9月から (2007.7.7)



子育てのページTOPへ