中国新聞


不妊相談 メール対応
広島県、1週間程度で返信


 広島県は二十二日から、電話やファクスに限定していた不妊治療の無料相談を、電子メールでも受け付ける。利用実績が伸び悩んでいるためで、このほど開いた県の不妊専門相談センター検討会議(委員長・田中滋啓弁護士ら六人)で決めた。

 不妊の悩み相談や指導、情報提供について、県立広島病院(広島市南区)内にある不妊専門相談センターの助産師三人が対応する。県のホームページ(HP)からアクセスし、不妊期間や治療歴の有無を入力した上で相談内容を書き込む仕組み。年末年始を除き一週間程度で返信する。

 県は二〇〇四年度から電話(毎週火・水曜日午後四時―六時半)とファクスで不妊相談を開始。〇五年度には百九十六件の利用があったが、その後は減少に転じ、昨年度は百二十四件にとどまった。検討会議でもメールへの対応を求める声が出たため準備を進めていた。

 県健康対策課は「メールをきっかけに、二回目以降は助産師と詳しく電話でやりとりしてほしい」と求めている。県不妊専門相談センターTel082(256)5610。(門脇正樹)

(2008.12.22)

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