広島県4年続き更新 全国3位 広島県内の高校を今年三月に卒業した人が大学や短大へ進学した割合は、前年度に比べ2・0ポイント増えて59・9%となり、四年連続で過去最高を更新したことが県教委の進路状況調査(速報値)で分かった。全国平均を8・4ポイント上回り、都道府県では京都府、東京都に次ぐ高さだった。 高校の卒業者数は前年度比4・6%減の二万五千五百八十四人。このうち大学や短大に進学したのは一万五千三百三十四人だった。専門学校や予備校などへの入学は五千百九十二人で15・6%減となった。 指導二課は「少子化で大学の門戸が広がった影響はあるが、希望進路に進むため生徒や学校が学力向上に努めた成果も出ている」と分析する。 一方、高校卒業生のうち就職したのは三千八百七十人。団塊の世代の大量退職に伴う採用枠の拡大もあり、就職者の割合は0・7ポイント増の15・1%となった。全国平均は18・9%だった。 一方、特別支援学校高等部の卒業者数は21・5%増の二百七十一人。うち、就職したのは五十四人で就職率は5・1ポイント増の19・9%だった。共同作業所への入所などが二百十三人で、職業能力開発校への入学が三人、大学への進学が一人だった。 就職率は伸びたものの全国平均の24・4%に届いておらず、特別支援教育室は「就職支援の担当者を本年度、二人から三人に増員しており、職業教育の充実や企業の採用拡大に努めたい」としている。(永山啓一) (2008.8.21)
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