中国新聞


近くで産める 喜びの声
尾道みつぎ総合病院、分娩再開へ医師着任


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公立みつぎ総合病院で診療を始めた高山医師(右)

 今年四月から分娩(ぶんべん)介助を休止している尾道市の公立みつぎ総合病院に十八日、産婦人科医師の高山保守さん(63)が着任し、診療を始めた。九月から分娩を再開する予定で、地域からも喜びの声が上がった。

 辞令を受けた高山さんは「古里の医療に貢献したい」と述べた。県内で働きたい医師と医療機関を仲介する県の「ふるさとドクターネット広島」を活用し、大阪府内から赴任してきた。出身の世羅町の近くに帰りたいという希望がもともとあり、七月に県のドクターネットに登録して同病院の実情を知って転身を決意した、という。

 同病院は、高山さんの着任で産婦人科が医師二人態勢になるため、分娩再開を決定した。十月に出産を予定し、健診に訪れた世羅町の塚前みのりさん(20)は「初産で不安。近い病院で産めてうれしい」と喜んでいた。

 ドクターネット登録医師の県内への就業は、大竹市の阿多田診療所に続いて二例目。(平井敦子)

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